生成AIの活用が注目される中、都築電気株式会社は、社内業務の効率化と新たな価値創造を目指し、「amie AIチャットボット」を導入しました。DX技術統括部の今井 智章 氏と中川 琳 氏に、導入の背景から具体的な効果、そして今後の展望まで、詳しくお話を伺いました。
急がれる企業のデジタル変革
生成AIのビジネス活用
- はじめに、都築電気株式会社について教えてください。
- 今井氏:1932年の創業以来、長年にわたり情報通信業界で培ってきたノウハウと技術力を活かし、お客様のビジネスを支える総合的なICTソリューションを提供しています。近年はデータ分析や生成AIをはじめ、新たな価値創造に向けた取り組みを進めており、企業のデジタル変革を支援しています。2032年の創業100周年に向けた長期ビジョン「Growth Navigator」を掲げ、お客様のDX推進に向け、データ分析やAI利活用などの支援を「D-VUE Service」というサービスで提供しています。
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- AI利活用支援サービス「D-VUE Service」
- 主な業務と部門ミッションについてお聞かせください。
- 今井氏:新技術の研究部門として、2016年に新設され、AI・データ分析に加え、ロボティクスや量子コンピューティングなどの調査も行ってきました。現在はAI・データ分析に特化した2チーム体制に拡大し、DXを推進しています。私が所属するデータアナリティクスチームは、企業が抱える様々なビジネス課題に対し、AI・データ分析を通じて解決に導く専門チームです。また、商談に同行し、お客様の課題に合わせたAI活用支援などを提案しています。
- 私は、弊社のAI利活用支援サービス「D-VUE Service」を通して、お客様データの分析作業やAIモデルの構築を担っています。単なる作業にとどまらず、お客様にとって真に必要なものが何かを検討し、課題解決に向けて伴走していくといったコンサルティングのご支援も重点的に実施させていただいています。
- 中川氏:私は、ビジネスアナリティクスチームに所属しています。業界動向やお客様のニーズを踏まえ、顧客の課題解決に向けた検討を行う専門チームです。現状のビジネスプロセスやシステムの現状と課題を整理し、最新技術を駆使した最適なアプローチを策定しています。弊社では、2024年に発足した『生成AIワーキンググループ』において、生成AIの活用に関する研究開発に取り組んでいます。私たちの部署内でも、最新のAI技術を実際の業務に適用し、その効果検証を行いながら、顧客課題解決に向けてAIがもたらす新たな可能性を探求しています。